土地や建売住宅の売り出し広告には、交通の便、日当たり、風通しなどのうたい文句が並らび、誰でも物件を選ぶ際には必ずチェックする項目です。しかし地盤の善し悪しについて触れた広告を見たことがあるでしょうか。
地盤は不動、不変のもののように思われていますが、地盤沈下によるトラブルは1000件に5~10件の割合で起こっているといわれ、決して希なことではありません。
消費者の権利意識が高まり、これまでなら泣き寝入りしてきたようなトラブルが表面化してきています。
坪当たりの値段が同じで、立地も同じ条件の宅地があったとします。一方の宅地は家を建てるときに基礎工事に100万も200万も余計に費用がかかるとしたら、あなたはどちらを選びますか。
知らずに家を建ててしまってから、傾いた家の補修に400万も500万もかかるとしたら、宅地の品質が資産としての価値に差を与えるのは当然でしょう。地盤を良く知るというのは、高い価値の宅地を入手するためにも、建物の価値を守るためにも是非とも必要なことです。
地盤の大切さというのは誰でもよく知っています。しかし、地盤の良否は、見ただけではなかなか分かりません。是非、専門家による地盤調査を受けましょう。
NPO住宅地盤品質協会では毎年住宅地盤調査・設計施工の専門家を認定する資格試験を行っています。この資格には「住宅地盤調査技士」「住宅地盤設計施工技士」とさらに高度の「住宅地盤調査主任技士」「住宅地盤設計施工主任技士」があります。
これらの人に相談し、是非、安心のできる家づくりをしてください。