夢にまで見た新居が、数年で傾いてしまうかもしれない・・・。いったん建物が傾きだすと、ダメージを受けるのが、人間でいうと骨格にあたる柱や基礎などの「構造材」です。しかし、構造材はおいそれと交換したり、修復したりできないのです。建物が傾くことが、それ以外のトラブル、たとえば雨漏りなどと違って怖いのは、気づいてからでは遅いということなのです。
家を建てる前には地盤についてよく知っておくことが大切です。 新築したら火災保険を掛けない人はいないと思いますが、資産価値が失われるという点では、軟弱地盤の引き起こすトラブルは火災と同様に致命的です。
あらゆる商品に品質保証が求められる時代です。土地は高額商品ですから、その品質を問われるのはあたりまえでしょう。
地盤は家を支える大事な役割を持っています。宅地に求められる性能(=品質)は安全に家を支えることです。
地震の時、良好な地盤ほど被害は少なく、家は人を守るシェルターになります。しかし悪い地盤や、適切な基礎工事が施工されていない家は人を襲う凶器に変わることを阪神淡路大震災は教えました。