執行 晃
報国エンジニアリング(株)
水平障害が生じた住宅を修正する工法としては大きく分けて2種類あり、①基礎ごと修正する工法②基礎から上の構造部を修正する工法がある。その中で今回は後者をご紹介させていただくのであるが、当該工法は室内のリフォームなど床のない状況で施工できれば、費用も効率も良いこともあり、非常にポピュラーな工法であると言える。ただ明確な規定や文献も少なく、その殆どが施工者の技量に委ねられる部分が多く、必要な鉄筋やアンカーボルトを切断したままで完工していたケースなど、安易な施工となっている事例も散見される。そこで今回は、注意すべき管理項目に主眼を置いて述べていきたいと考えている。なお、今回の施工対象としては、H12年(建設省告示1347・1460号)以前の比較的古い木造住宅を対象としたものである。
施工手順は図-1に示す。
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土台上げ工法による不同沈下施工例[1.0MB]