高田徹、藤田雅一
(株)設計室ソイル
千年に一度と言われる規模の東日本大震災では,東北~関東地方にかけた広い範囲で大規模な液状化現象が発生し、住宅地にもライフラインの損壊や住宅の不同沈下などの多大な被害を及ぼした。
住宅の沈下修正工法には、大きく分けて耐圧版工法、鋼管圧入工法、嵩上げ工法、注入工法、曳家工法がある。その中でも注入工法は、解決すべき課題はあるものの他工法に比べて迅速かつ安価であることから、適用実績が伸びている。これは早急なる復旧要望と家主の負担で工事を行うという点で、信頼性の高い鋼管圧入工法では高額となるため適用し難くなるという背景があるからと考える。
本稿では、修正工事例紹介として信頼性の高い鋼管圧入工法と利得性の多い注入工法の2つの工法について紹介する。
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東日本大震災による液状化被災住宅の不同沈下修正事例[1.2MB]