渡邊 康志
GIS 沖縄研究室
沖縄島は、九州南端から台湾まで約1100kmに及ぶ琉球列島の央部にあり、列島中最大の全長約100kmの細長い
島である。沖縄島の地形は、残波岬~石川間を境に中南部と北部で大きく異なる。北部は高島(高い山地を主体とし
た島)的であり、中南部は低島(低平な台地状の島)的である(図–1)。
那覇市などの都市がある中南部の面積は478.57k㎡と東京区部の3 / 4 程度でしかないが、2 0 1 0 年人口は
1,145,731人(全県80%)、1955年の2倍に増加している。人口が集中する中南部の地形は、最高位の段丘でも
200mを越えない石灰岩段丘(琉球石灰岩)と、基盤の島尻層群泥岩が侵食され生成した小起伏丘陵で代表され、大
きな河川もないため沖積平野と呼べる広く平坦な地形は存在しない。
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沖縄の切土盛土分布[1.7MB]