古舘 伸
新栄重機建設工業(株) 営業部
岩手県の面積は、15,279km2で都道府県では北海道に次いで2番目に広い面積となっている。全国で最も小さい香川県の約8倍もの面積は関東圏でいえば、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の4都県(13,557km2)よりも大きい面積である。
岩手県は本州一の面積を誇る土地を利用した農業や酪農が盛んであり、明治24年創業で日本最大級の民間総合農場でもある小岩井農場は代表的な観光地になっている。
ちなみに、小岩井の名称は現在では地名となっているが、元は当時の創設者である日本鉄道副社長「小野義眞」、三菱社社長「岩崎弥之助」、鉄道長官「井上勝」ら3人の名字から1字ずつ取って作られた呼名である。
また、岩手沿岸部は太平洋に面しており、黒潮と親潮が交差する世界三大漁場の三陸沖で育てた豊富な海産物も有名である。
2013年のNHK朝ドラ「あまちゃん」で舞台となった久慈市や、三陸鉄道リアス線なども代表的な観光スポットとなっている。
岩手県の地形を概観すると、東部に北上山地、西部に秋田県との境をなす奥羽山脈が南北に走り、その中間に縦谷性低地を示す北上平野と馬渕川低地帯が南北に連なっており、おおよそ三大別することができる。(図–1)
今回は岩手県の地形、低地や平野、東部海岸地域の軟弱地盤、地盤補強について紹介する。
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岩手県の地盤と戸建住宅対策[3.3MB]