岩手県の地形・地盤
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●地形 北上高地は、山系のおおよそ7割が岩手県東半に展開しており、紡錘形の山地帯を形成して南北に広がっている。山系の最高峰は、中央山岳地帯に位置する早池峰山(はやちねさん/標高1917m)で、東西に1400-1800m級の山々を連ねて早池峰連峰を形成している。早池峰山の谷を挟んだ南には薬師岳(やくしだけ/標高1645m)が位置し、北上山系では険しい大起伏地を展開している。この中央山岳帯を除けば、北上山系の標高はすべて1400m以下であり、その山容は穏やかな隆起準平原*1の様相を呈する。 一方、秋田県境に沿う奥羽脊梁山脈は、1000m級の山々を中心とした山岳地を形成し、真昼山地付近では1000-1400m級を擁する大起伏の山容を呈する。また、那須火山帯に属する大きく4つの火山地を内包しており、北部では八幡平(はちまんたい/標高1613m)、県最高峰の岩手山(いわてさん/標高2038m)、南部では焼石岳(やけいしだけ/標高1548m)、栗駒山(くりこまやま/標高1627m)といずれも高い標高を誇っている。 低地は、主に山間盆地と北上川、馬淵川の流域に分布し、礫質の段丘状地形や扇状地からなる。
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●地盤 ・丘陵地 ・低地
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参考文献
「縮尺10万分の1 土地分類図付属資料(岩手県)」(国土交通省国土調査課 複製)
「日本の地質2 東北地方」(発行:共立出版株式会社)
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