福島県の地形・地盤
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●地形 会津地方は、北方から県央部に延長する奥羽山脈より西側の地域を示し、新潟県境に展開する越後山脈とともに大起伏の山地帯を形成する。北部域には磐梯山、猪苗代湖、五色沼湖沼群などが位置し、磐梯山西側に山麓丘陵や扇状地、三角州性低地などで構成される低位の地形―会津盆地―が展開する。また南西部の群馬県境には低湿地帯―尾瀬湿原―が発達する。なお、火山地として吾妻・磐梯・猫魔・安達太良(あだたら)・鎌房、東北最高峰(標高2,356m)の燧ヶ岳(ひうちがだけ)などが分布する。 中通り地方は、奥羽山脈の東面付近から阿武隈高地に達するまでの地域で、阿武隈川の本流に沿って南北に幅10〜30km程度の低地帯を形成する。低地帯は阿武隈山地北西部や須賀川以南の地域では低平な山麓丘陵や台地などにより盆地状に分割され、北部に福島盆地、中部に郡山盆地、南部に須賀川・白川盆地がそれぞれ位置する。 浜通り地方は、阿武隈高地以東の地域であり、太平洋沿岸部は細長く帯状の低平地となっており、山麓丘陵や台地が分布する。さらに阿武隈山地を水源とする宇多川、真野川、新田川、室原川、夏井川、鮫川などの河川が東流して、開析が進み、段丘や三角州の形成が著しい。
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●地盤 ・丘陵地・台地 ・低地
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参考文献
「縮尺20万分の1 土地分類図付属資料(福島県)」(発行:財団法人日本地図センター)
「日本の地質2 東北地方」(発行:共立出版株式会社)
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