福岡県の地形・地盤
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●地形 地質学的には中部・四国地方から続く中央構造線の北側、西日本内帯に属し、火山活動や造山運動などの影響により、複雑な地質構造を有するが、地形構造は主に山地と低地の二つからなる。 県北には、中国山地が延長して筑紫山系を形成し、カルスト地形の平尾台を始め、三郡(さんぐん)山地・背振(せふり)山地などの山々が連なる。筑紫山系は断層活動と河川侵食の結果、開析谷が著しく発達し、複雑に分断されている。侵食後期にあたる山容は起伏が少なく、穏やかな様相を呈している。山地周辺には低平な山麓丘陵地や砂礫台地などが分布する。筑紫山系の英彦山(ひこさん)は県内最高峰で標高1200m。一方、県南には、筑後山系の耳納(みのう)山地・筑肥山地などの山々が分布する。 低地は、前述した県北山地の開析谷のほか、福岡平野・筑後平野*1・直方平野などに代表される。その形成過程は様々であり、福岡平野は内湾の潟湖(ラグーン)*2が陸化したもの、筑後平野は有明海沿岸部の海退地形が筑後川の運搬泥土により埋設された三角州であり、九州最大規模の軟弱地盤を形成している。また、遠賀(おんが)川中下流域には火山性のせき止め湖が陸化した低湿地帯*3が分布する。
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●地盤 ・低地(砂礫台地,河岸段丘,扇状地など含む)
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参考文献
「縮尺20万分の1 土地分類図付属資料(福岡県)」(発行:財団法人 日本地図センター)
「日本の地質7 九州地方」(発行:共立出版株式会社)
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