平成元年頃には住宅地盤に関心が高まり、大手を中心とする住宅メーカーでは地盤調査を積極的に導入し始めました。調査方法が簡単であるため、誰でもできるものとしてその後全国的に広まり、多くの業者が地盤調査、補強工事に参入しました。しかし、地盤構造を正しく把握し、地盤の問題を正しく判断し、解決できる能力をもった技術者の養成の受皿はなく、地盤に関わるトラブルはいっこうに減らないのが実状でした。そのような状況の中、住宅地盤専門の団体として内外ともに確固たる地位を構築し、住宅地盤の品質の向上と地盤技術の発展を目的として住宅地盤品質協会が誕生しました。
特定非営利活動法人住宅地盤品質協会の会員は累計で年間数十万棟の住宅の地盤に関わり、住宅品質の確保に重要な役割を果たしている。その社会的な役割は重大であり、協会は倫理的規範を定め、会員はこれを遵守しつつ社会的貢献と業界の健全な発展に寄与するため以下の宣言を採択する。
住宅地盤に関わる事故例等を調査研究し、出版しています。
また、調査工事に関する新基準、新技術、市場動向等について随時情報発信しています。
毎年10月全国会場にて「技術者認定資格試験」を開催しています。
※2019年6月現在
2004年より、全住宅地盤業務従事者に資格を持ってもらう目的で「実務者登録制度研修会」(2014年度から「住宅地盤スキルアップセミナー」に改称)を実施しています。
毎年、全国の会場にて住宅地盤基礎知識、専門知識のセミナー・講習会を開催しています。
セミナー・講習会は、当協会の主な会員である地盤業者だけでなく、工務店やハウスメーカーあるいは一般の方にも開放して、住宅地盤の知識が広く行き渡ることを目指しています。
1999年1月 | 任意団体「住宅地盤品質協会」設立、正会員数41社 |
1999年9月 | 全国1会場にて「住宅地盤技術講習会」開催 (以降毎年開催) |
1999年9、10月 | 全国10会場にて「住宅地盤セミナー」開催 (以降毎年開催) |
1999年10月 | 第1回住宅地盤技術者認定資格試験の実施 (以降毎年開催) |
2001年6月 | 「盛土に関する沈下事故例に学ぶ」出版 |
2001年9月 | リーフレット「地盤がわかる・みえてくる」作成 |
2002年7月 | 特定非営利活動法人(NPO)取得 |
2002年12月 | 柱状改良工法特許に関してCDM研究会と提携し「コラム委員会」を設置 |
2003年7月 | 「擁壁に関わる失敗事例に学ぶ」出版 |
2003年8月 | 「住宅用基礎工法の種類と施工法」出版 |
2003年10月 | 一般広報向けに住品協のパンフレットを作成 |
2003年11月 | Japan Home Show (東京ビッグサイト)に出展 |
2004年2月 | 「住宅地盤調査実務者登録制度」のための研修会実施 合わせて研修用の「実務者研修会テキスト」を作成 |
2004年6月 | 柱状改良工法特許無効確定につき「コラム委員会」を解散 |
2005年7月 | 「住宅地盤の補強工事にまつわる失敗事例」出版 |
2006年4月 | 住品協が技術パートナーとして関わる地盤保証制度の立ち上げ ●(財)住宅保証機構 地盤保証制度 ●有限責任中間法人 住品協保証事業 |
2007年1月 | 「住宅地盤の調査・施工に関わる技術基準書 初版」発行 |
2009年6月 | 「住宅地盤の調査・施工に関わる技術基準書 2009年改訂版」発行 |
2010年1月 | 事務局を東京に移転(東京都文京区湯島) |
2010年5月 | 東京にて第12回総会開催、正会員数517社 |
2010年6月 | 「住宅地盤の補強工法設計例」発行 |
2011年5月 | 「住宅地盤の調査・施工に関わる技術基準書 2011年第2版」発行 |
2011年7月 | 協会誌「住品協だより」創刊(年2回発行) |
2011年10月 | 「強い(こわい)住宅地盤-住宅基礎地盤の失敗例に学ぶ」発行(編集協力) |
2013年2月 | 地盤品質判定士協議会に正会員として参加 |
2014年9月 | 「住宅地盤調査の基礎と実務-地盤をみる-」発行 |
2016年1月 | 「住宅地盤の調査・施工に関わる技術基準書 2016年第3版」発行 |
2016年8月 | 「住宅を対象とした液状化調査・対策の手引書」発行((一社)住宅地盤リスク普及協会) |
2019年2月 | 「住品協技術報告会」を開催 |
2019年6月 | 「住宅地盤の調査・施工に関わる技術基準書 2019年第4版」発行 |